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2007年5月

震災68日目

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お向かいの工事が着々と進められています。
しっかりと筋交いが入れられていますが、伝統的な本堂には入れてはいけないとのこと。
不思議なことです。

今夜は、責任役員・総代・門徒会会員という正覚寺の役員さんとの会合です。
見積りを見てもらって相談します。

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震災67日め

日建設計の7名の建築士チームと本山の職員2名が調査に来られました。
調査の結果、高さで12cmの狂いが生じているので、先ず建物を水平にすること。
次に、基礎をコンクリートで固めること。
向拝と内陣・外陣の境の2ヶ所に梁を増やしたほうがよいこと。
壁が効いていないようなので、壁をしっかり付け直すこと。
横にさんを入れることは有効だが、斜めに筋交いを入れてはいけないことなど、
助言をしていただきました。
どうもありがとうございました。

梁を増やすとなると、先日の建設会社の見積りにプラスして考えなければなりません。
日建設計の方は、ゆっくり時間をかけて計画的に修理して下さいとおっしゃって下さいました。
大きな経費がかかることなので、思いやりが伝わる気づかいの暖かい言葉でした。
しかし、過疎高齢化の先進地である奥能登の寺には、ゆっくり計画的にという時間がありません。
時と共に厳しさが増していきます。

夕方、仏壇屋さんが御本尊を見に来てくれました。
気づかなかった衣が欠けた破片と諦めていた足の部品を新たに見つけてくれました。
さらに驚いたことに、台座の蓮の花びらの間からもう一つ足が見つかりました。
とりあえず、来週に洗って貰うことにしました。
建物がどうなろうとも御本尊を立て直さなければ寺ではありませんからね。
でも、正直なことを言うと、御本尊の修復代すら心配で、できるだけ少ない出費でと願っています。

また、女房の親戚の住職さんも訪ねて下さいました。
日建設計のチームと仏壇屋さんと親戚の住職さんの訪問が重なり、二人で手分けをしてお相手をさせていただきました。
妙に物事というのは重なって慌ただしい思いをするんですよね。

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震災66日目

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お向かいの家が形になってきました。

今日も午前と夕方とご門徒の方が訪問されました。
外観からは分からない本堂の傾きや座敷の損壊に驚き、修復の大変さにため息をつかれていました。

その一人の方がおっしゃいました。
今の本堂の材料を使って、小さな本堂にできればいいんですけどね。
そうなんですよ、それが理想なんですが、欅材が固くて大工さんが仕事をしてくれないそうです、と私。

昨日来られたご門徒の方は、向拝(正面入口)の柱の1本はわが家が寄付したものだとおっしゃいました。
今日来られたご門徒の方は、わが家は梁を寄付しているはずだとおっしゃいました。
それぞれのご門徒の願いが込められた本堂です。

今日は、漆器の職人さんたちに御本尊も見ていただきました。
御本尊の洗浄はやはり専門の方にお願いしなければならないようです。

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震災65日目

昨日(お通夜)・今日とご門徒のお婆ちゃんのお葬式がありました。
話題は、正覚寺の本堂の被災状況と現状。
それしかありません。

夕方、ご門徒の方が訪問されました。
本堂などをご覧になって、とても立派な欅材が使われていて、もう2度とこのようなものは建てることができない、建て直すよりも直した方が安上がりだろうと、誰もが思う感想を述べられました。

一方で、昔は山の木がお金になったから農家も寄付が出来たけれども、今は材木を出してもお金にならないから、門徒の半分は50万円も出せないよ、ということでした。
本堂の修復には9000万円から1億円の資金が必要で、ご門徒1戸平均80万円~100万円程度のご寄付をお願いしなければ修復は不可能だと思われます。
金銭的には修復は困難であるというのが正覚寺の現状だということです。

立派な本堂だから(同レベルの欅材で建て直すと10億という宮大工の鑑定)取り壊すのはもったいない、建て直すより修復のほうが安上がり、だけど、正覚寺の現状ではその資金がない、この矛盾をどう克服するか、問題ははっきりしています。
修復資金が準備できれば、理想とする修復ができるが、資金が準備できなければ諦めるしかない、実に単純なことですが、この思いを全ご門徒と共有するにはまだまだ時間が必要です。
問題意識が共有できたところで、ご門徒が現在の本堂を不可欠な存在だと思われれば修復できるでしょうし、不必要だと判断されれば取り壊されてしまうでしょう。

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震災64日目

夕方、久々の余震にドキッとしました。
下からド・ドン!と突き上げる感じ。
縦揺れだけで横揺れは感じられません。
正覚寺のある輪島市河井町は震度1の発表。
でも、体感的には震度2以上。
震度計の設置されている土地の地質によるんですよね。

サッカーくじのtoto・BIG、とりあえず外れでした。
買ってみて分かったのですが、コンピューターの選択が延長・引き分けが多いんです。
これじゃぁ当たりにくいはずだと思いました。
当たりにくいから高配当なんですけれども・・・。

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震災63日目

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向いの家の基礎、今日で仕上がりだそうで、月曜日から大工さんが仕事にかかるようです。

輪島の街中は、通りによって何事もなかったかのようなところと軒並み家が解体されている地域とがあります。
ごっそり家が解体されているのを見ると、寺の修復は厳しいだろうなぁ!と考えさせられます。

今日の午後、新潟に住む従姉妹が、金沢まで来るついでにと慰問に来てくれました。
驚いたことに、自分で調理した料理を差し入れてくれました。
この従姉妹は、結婚して、家庭があるのですが、家事とか、料理とかということとは結びつかないイメージだったのです。
失礼ながら、ちゃんと家事も出来るんだと、今さらながら彼女を見直しました。
それにしても、料理をさし入れるためにわざわざ金沢から100Km余りの距離をやってきて、慌ただしく金沢へと戻っていきました。
ありがたくいただきます。
ごちそうさま。

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震災62日目

Dream2007

女房がドリームジャンボ宝くじを買いました。
2等以上なら本堂を修復出来そうです。

About_logo_big 

先週、1等6億円で話題になったtoto・BIGも買いました。

今日、お参りさせていただいたご門徒の方は、建て替えようというご意見でした。
お金をかけて修復しても、地震でゆるんでしまった建物が台風などで再び被災すると困るから・・・という理由でした。
その家のお婆さんが、帰り際に、いっぺんに上げられないかもしれないけれども、お御堂の寄付させてもらうから・・・とおっしゃって下さった言葉がありがたかったです。

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震災61日目

今日の午後は、地域の住職の学習会兼会議がありました。
本堂や庫裏に損壊があって修理中の還暦を過ぎた住職さんが、疲れがたまっている、とおっしゃいました。
同感です。

夕方、友達に言われました。
修理費を借入れして10年ほどで返済すればどう?
この友達ばかりではなく、「借入れ」という意見も多く聞かれます。
しかし、大きな借金はとても危険だと私は思います。
20~25年後には人口が半減すると予測されている過疎高齢化の地域です。
単純に考えると、10年後には人口が80~75%に減る計算になり、今回の地震で一気にかなりの人口流出があるのではないかという予想もあります。
人口の減少と並行して、年々退職した年金生活者である高齢化率が高まっていきます。
年々、収入が減っているという現実もあります。
正覚寺を運営・経営を預からせていただいている立場として、大きな借金を返済していく自信はありません。
また、年金生活のおじいちゃん、おばあちゃんたちに、寄付を出し続けてくれ、借金の返済に協力してくれとは、住職である私の側からは言い出しにくいことです。
ご門徒がどのように判断されるか、私は資料を提供して結論を待つだけです。

同じ輪島市ですが、隣の地域には、毎年門徒から30万円ほどの寄付を集めて家族がそれぞれ超高級外車に乗っているお寺があるという話を長男が聞いてきました。
世の中には色んな強者がいらっしゃるものですね。
毎年30万円ご寄付いただけるなら、4年計画で本堂・客殿・庫裏の修復が出来るのですが、残念ながら正覚寺のエリアはそのような風土の地域ではありませんし、私にもそういう度胸はありません。

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震災60日目

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庫裏(会館)2階の納戸の入口の写真です。
手前の壁の線と比較すると、奥の戸の右側が下がっているのが分かるでしょう。
下の敷居も同様に下がっているために戸と壁に隙間はありません。
建物の中心の通し柱が下がっていなければよいがと心配しています。
建具屋さんが仕事に来た時に見てもらいます。
未だに新たな被害の発見があります。

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震災59日め

「能登半島地震被災地震調査について」という文書が教務所から届きました。

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1 調査日時  5月30日 午後
2 調査会社  (株)日建設計
3 調査人員  7名 他 本山職員及び教務所員
4 調査項目  ①挨拶、住職への被害状況、概要のヒアリング
          ②外部周り:周辺地盤状況、建物外観状況把握
          ③建物内:平面形状把握
          ④建物内:柱傾斜角、建物概略形状調査
          ⑤全般目視、床下、小屋裏
          ⑥情報交換、打ち合わせ
          ⑦住職への調査結果報告
                              以上 所要時間120分

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いかにも真宗大谷派らしい文書に笑ってしまいました。

「①挨拶」これは一体どういう意味なんでしょうか?
本山の職員が私に挨拶をしてくれるのでしょうか?
私が訪問して下さった方々に挨拶をしろという意味なんでしょうか?
常識の範囲内で挨拶を交わすだけではダメなんでしょうかね。

次に「住職への被害状況、概要のヒアリング」。
せっかく被災現場へ来られるのですから、百聞は一見にしかず、ご案内しますから生で見て下さい。

被災現場の調査にこんな儀式めいたことは必要ありませんよ。
被災してから2ヶ月、被災者はかなりストレスがたまっていると思います。
設計会社による調査とアドバイスは大変ありがたいですが、ボランティアしていただく立場なのではありますけれども、できるだけ余分なことで疲れたくはありません。
これが正直な気持ちです。

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震災58日目

本堂の修復工事の見積りが出来上がってきました。
工事の内容は、次の通りです。

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建物全体:曳方、基礎新築、曳方に伴う床・天井撤去復旧
外陣・内陣・脇間・広縁:既存漆喰壁撤去・補強、構造用合板+ラスボード+漆喰塗り
広縁・後堂廊下:梁取替え、天井張替え
後堂廊下:壁撤去・補強、構造用合板+化粧合板張り、床クッションフロアー張替え
外陣:床タイルカーペット張替え
外部:既存漆喰壁撤去、ラスカット+漆喰塗り、アルミスクリーン補修
屋根:瓦葺き替え
御堂座敷:解体撤去

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座敷は撤去費用だけで建築費は見てありません。
建具は、工事をしてみないと使えるかどうか分かりません。
内陣の須弥壇などの修理費用は入っていません。

そういう内容で、本堂修復の見積額は、約7340万円です。
これに、内陣の修復額などを足すと、約1億円程度の予算をみなければならないと思われます。

この見積りのほかに、京都の宮大工さんが連休中に見に来て行ったそうで、とても立派な材料が使われているということで、解体・修理の見積りが別に出てくるそうです。

震災当初は、とても修復できないと諦めた本堂でしたが、1億円で立派に修復できると分かると、なんとか修復できないかという欲が沸いてきます。
1億円さえあれば・・・。
金が全てではない、金の亡者になってはいけない、金より大切なものがある・・・、そんな呼びかけをしてきた坊さんの一人ではありますが、やっぱり金は必要です。
目の前にある傾いた本堂を救えるか救えないか、それは残念ながら金次第です。
しかし、今日いただいた見積りを元に、ご門徒の方々と本堂などの処置を相談させていただきますが、その結果、1億円準備できなくて本堂解体という結果になっても、私は正覚寺のご門徒が信仰心が浅いとは思いません。
ご門徒と共に胸を張ってお念仏を称えながら本堂を解体したいと思います。
一方で、宝くじ買ってなんとかできないかとあがく欲深い私でもあります。

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震災56日目

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お向かいの工事は生コンが敷かれました。
1日中小雨だったので、工事をしている良ちゃんは苦労しているようでした。
コンクリートの厚みに驚きました。

晴れていれば強い風、風が治まれば雨、その上寒い毎日で、異常気象だと思います。
風が吹くと本堂はミシミシと音を立てています。
瓦も再びズレが増えてきて、雨漏りは仕方ないとしても、瓦の落下による事故が起きなければよいがと心配しています。

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震災55日目

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向いの家の基礎工事をしている良ちゃんが、我が女房殿に命ぜられて釣り鐘を縛ってくれました。
なるほど!こんなふうに縛ればいいんですよね。
正解を見せられればなるほどと思う簡単なことが、素人の頭では発想できない、そんなものですね。

今日の午後、本山の共済の申請を教務所(本山の支所)へ郵送しました。
余り期待は出来ませんが、1歩前進です。

今夜は、隣の友達と二人で、1時間ほどの距離の家まで、家紋入りのお重など、輪島塗のお嫁入りの道具を届けに行ってきました。
大学の同級生の依頼で1月からお世話をお願いされていたのです。

その帰り道に責任役員さんから電話があり、建設会社の社長から連絡があり、21日の午後に本堂などの修理の見積りが出来上がるそうです。
この見積りは、農協の共済の鑑定に使ってもらえることになっているので、2歩前進です。

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震災54日目

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昨日は何気なくバラス(砕石)を敷くのを見ていましたが、気がつけば、30年ほど前に正覚寺の住居や庫裏を建てた時の基礎と全く工法が違います。
私が知っている基礎というのは、穴を掘ってそこにコンクリートの壁を建ち上げるというものです。
これは全く掘り返すことなく、地面にバラスを敷いてその上にコンクリートの床を作り、そこからコンクリートの壁を建ち上げるようです。
線路の下に敷かれたバラスは、列車の振動を分散して吸収してしまうという効果があるそうなので、こういう構造の基礎も振動には強いんでしょうね。

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震災53日目

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どうなっているんだろうと何気なく覗いた座敷の床下。
覗いてビックリ!束のスゴイ傾き。
よくこれで倒れなかったと思います。

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左官(タイル)職人の良ちゃん、わが家にとっては便利屋良さん。
お向いの家の基礎工事をしています。
玄関と8畳と6畳の居間を建てるそうです。

基礎工事のバラスを持ってくるというので、間違えて余分に持ってきてしまったら正覚寺の庭の水たまりの場所に置いていってくれと言ったら、基礎工事の現場より先に降ろして行ってくれました。

設計士の友達の協力で本山の共済申請の資料(写真と図面)が出来上がりました。
写真は300枚あまりになりました。
どれだけ撮ってもきりがないし、訳がわからなくなるので、区切りを付けました。
庫裏と住居に大きな損壊がなかった正覚寺で、手抜きをして300枚あまりですから、庫裏などに被害のあったお寺は大変な作業だろうと思います。
総代さんのハンコをいただいて教務所へ提出しようと思います。

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震災52日目

今朝、友達の木地屋さんに、御本尊が立てるようにしてもらえるかどうか見に来てもらいました。
後光を起ててもらう部分を見ていたら、後ろの台上に蓮の花びら(?)が落ちています。
見ると隣にもう一つ落下物。
手に取って見ると阿弥陀さんの左足です。
阿弥陀さんが倒れられる時に、右足を前に、左足を後ろに蹴飛ばされてしまったんですね。
それにしても、てっきり台の下に落ちてしまったものと思い込んで這いつくばって探していたのですが、よもや台座の上にあるとは思いませんでした。
勝手に決め付けるな!阿弥陀さんにそう言われたように思いました。
あわてて足の製作を依頼しなくてよかったです。

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御本尊の修復を仏具屋さんに依頼しようかとも思ったのですが、できるだけ地元の輪島塗の職人さんたちの手で直してもらいたいと思っています。
今後どれだけの資金が必要になるか分からないという金銭的なこともありますが、輪島塗の地という職人の町なのですから、単に仕事として修理するのではなく、できるだけこの御本尊に向かって手を合わせたことのある人たちの手で修理して欲しいと思うからです。
とりあえず、どなたかに永年の煤・埃を落としてもらわなければなりません。

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震災51日め

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瓦がズって迫り出しています。
この屋根の下で、
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そのうち能登半島地震の2次災害として全国ニュースになるかもしれません。
危険な屋根の下で草むしりをしてけがをしても、愚かな行為だと言われても、立派だと誉められないと注意しているのですが・・・。

今日は、地震以来初めて金沢までお参りに行ってきました。
地震後初めて能登有料道路を走りました。
テレビ・ニュース以上に甚大な被害の様子に驚きました。

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隣の家のパソコンが持ち込まれました。
色々忙しいんだから余計な仕事を持ち込むなよ!

っという生活ですが、本山の共済申請の資料も完成間近となりました。
完成といっても、どれだけ写真を撮ってもきりがないのでとりあえず一区切りつけることにしました。

夕方、教務所から電話があり、日建設計が30日の午後に2時間の予定で7~8人で調査に来てくれることになりました。
ありがたいです。

地元の建設会社へ修理の見積りを依頼して1ヶ月になります。
何をするにも特殊な建物なので時間がかかります。

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震災50日め

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今日も空き時間は、本山への共済申請資料作成をしました。
夕方、友人の設計士さんに写真を渡して図面の作成をお願いしました。
損壊した壁の面積を測り出すと、これまで気づかなかった壁の損傷が目につきます。
近づいてみると、多くの壁が浮き上がって(盛り上がって)いました。
上の写真は、堂内の廊下の壁ですが、天井との間にすき間があります。
ほとんどの壁が同様の状態です。
それらの損傷のほとんどは、肉眼では確認できますが、写真で表すことは素人の腕では困難です。

今日の午前中、地震で家が全壊になったご門徒の方が3回忌の法要を勤められました。
家が倒壊したので、お墓でお勤めをしました。
喪主の方はジャンパー姿でした。
喪服などは瓦礫の下だということで、着の身着のまま避難したのだとおっしゃっていました。

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震災49日め

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昨日見つけた不思議な束石です。
地面が下がったのか、束石が盛り上がったのか・・・。

今日は、午前中はご法事でした。
午後は、昨日に引き続き本山へ提出する資料の作成をしました。

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震災48日目

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友達の建具屋さんから下げ振り(?)を借りて柱の傾きを計ってみました。
向拝(正面)や外陣(堂内)ははしごをかけて3m余りの虹梁(こうりょう)などから下を計ったのですが、2m程度の鴨居から敷居を計ってもほとんど同じ数字でした。
なぜだろうと見ると、柱が反り返って曲がっているのです。
写真の柱は、後堂の柱ですが、傾きの角度は3度で、2mの高さで8.5cm程度の傾きです。
本堂正面側の柱もおおよそ、2mの高さで7.5cm~5cm程度の傾きで、1.5度~2度の角度がありました。
素人の目というのは当てにならないもので、これは凄い傾きだろうと計ってみるとたいしたことがなくて、そうでもなく見える柱が見た目以上に傾きがあることに驚きました。
周囲の状態に目が惑わされるんですね。
ちなみに、正覚寺の本堂外陣の床から天井までの高さは、470~80cmほどでした。

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現在、これはとても危険な行為です。
なぜなら、この上の屋根にズレた瓦があるのです。
いつ落ちてくるとも分かりません。
特に今週は風が強い日が続きますから。
しかし、この方は頑固なので私の忠告など無視です。
正覚寺の長として君臨している方なので当然ですが・・・。

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震災47日目

今日の午後、本山の職員である能登教務所(本山の出張所)の所員による共済申請手続きの説明会がありました。
申請書提出後、教務所長と所員1名が視察に来てその所感を意見書として本山の共済審議会に提出するようです。
それでも、審査して被害の度合を判定し、共済金額を決定するのは、1度も正覚寺を見たことのない審議会の委員です。
写真を含めた書類で委員に被災状況を伝えなければなりません。
少しでも多くの共済金をいただいて復興していきたいと思います。
ですから、できるだけ被災状況が伝わるように努力します。
しかし、天井から糸を垂らして柱の傾きが分かるように写真を撮る、このこと一つにしても正覚寺のような建物にとっては困難な要求です。
奥能登の寺の本堂は、床から天井まで4~5mあります。
はしごをかけて登るのはかなり勇気が必要ですし、落ちれば2次災害になると思われます。
損壊した壁の面積を測るにしても同じです。
教職員などの共済の申請手続きも、同様の書類の提出を義務づけているようなので、本山はそれをまねているのだと思います。
しかし、一般住宅を対象にした共済と、本堂という大きな建築物を対象にした共済が同じ条件というのは現実的ではありません。
阿弥陀様は限りなく優しい存在ですが、大きな建物の被災者に厳しい本山の共済制度は優しくありません。

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震災46日目

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一昨日から解体されていた2軒向こうの家がきれいに片づきました。
取り壊さざるをえなくなった家はもちろん大変ですが、被害が小さくて住み続けられる家も大変です。
さら地の奥に見える家は、向こう隣の家も取り壊されてさら地になりました。
今までは、家の正面しか見ることのできなかった家なのですが、両側の側壁が見えるようになりました。
正面からみると被害がなかったように見えるのですが、横からみると正面に傾いています。
住人のお婆ちゃんは、お寺さんにお辞儀させていただいています、と笑っておっしゃいました。
屋根の棟も波をうっています。

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震災45日め

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昨日から設備屋さんが来て、トイレの水道の復旧工事。

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2軒隣の家も解体撤去中 。

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震災44日目

やっぱり、私は思います。
今回の能登半島地震では間に合わないでしょうが、今後は、本山は共済の鑑定に、資格を持った鑑定人、もしくは建築士を派遣すべきだと思います。

http://www.kantei.gr.jp/index1.html

大まかに正覚寺本堂の被害状況を伝えるためにピックアップした写真だけで94枚になります。
下記の本山の指示通りに写真を提出するには、1ヶ所につき遠近2枚が必要ですから、単純に倍の写真が必要になります。
それが、正覚寺は、本堂全体に損傷がありますから、1000枚以上の写真は必要だと思われます。
共済金が欲しいならそのくらいの努力はしろよ、と思われるでしょうが、本来、保険とか共済というのは被災者の救済を目的としたものでしょう。
救いを求めるものに、その救済の必要条件として膨大な資料を要求するということは、民間の保険会社や農協でさえしていないのに、無条件の救済を教義とする浄土真宗の共済制度にふさわしくないと思います。
本山が示す規定は、保険制度としては正論だと思いますが、机上の空論で、被災者にとっては現実的ではありません。

内閣府が示す「災害に係る住家の被害認定基準運用指針」という立派な書類があります。
しかし、分厚い指針は、災害現場での運用は現実的ではないので、自治体の罹災証明調査には、別に工夫された調査書が使われています。
国の定めに従うべき自治体でさえ柔軟に対応しているのに、大谷派は、国の定めを利用して、被災者の救済のハードルを高めているように感じています。

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「能登半島地震」復興共済金給付申請の手続きについて

 このたびの地震により甚大なる被害を受けられました御寺院におかれましては、宗派の共済制度(第二種共済)より復興共済金が給付されます。
 第二種共済としては、毎年の宗費賦課金に計上されている共済賦課金による基礎加入(賦課金による加入)と共済拠出金による任意加入(1年毎の任意加入)かございます。
 申請にあたりましては、後日「復興共済給付申請書」に必要書類等を添付のうえ教務所まで申請いただくことになりますが、その注意点を下記にてご説明させていただきます。

(1) 申請書類  「復興共済金給付申請」  (後日申請がある寺院へ送付いたします)

(2) 添付書類

1 災害の程度を証する消防署長、警察署長又は市町村長が発行した罹災証明書

2 被災部分と被害のない部分を区分した配置図、また対象建物の平面図・境内見取り図

 ①赤ぺン等で被害場所が分かるような配置図を用意すること。(手書き可)

 ②対象建物の平面図・境内見取り図(スケッチ等)に撮影方向が分かるように記入すること。

3 被害の状況写真

 ①本堂・庫裡・書院・客殿及び任意加入している付属建物、それぞれの外観・内部の様子。

 ②損傷の場所について、損傷の割合や撮影方向が分かる遠近両距離。

 ③傾きは、写真で垂直に対し水平方向に傾いていること、1階部分の外壁又は四隅の柱かどのくらいであるかを分がるように撮る。

 ④柱梁の損傷・ヒビ・割れは具体的な柱梁数を記入損傷どのくらいかであるかを遠近分かるように撮る。

 ⑤基礎部分の損傷の場合、損傷、上下の割り裂け、柱の接合部分のずれ等を撮る。

 ⑥内外壁の崩落状況は全体か一部剥離・落下が何メートルに及ぶか等、分かるように撮る

 ⑦屋根瓦の破損や落下、はがれ、小屋組みの破損等。

 特に基礎の損傷は当該建物の倒壊の恐れもあるため、土台と柱のズレがあるか等、念入りに調べること。
また、対象物の正面より上の位置から撮っても分かりにくいので、やや下からも建物の状況を撮る。提出写真は、どこの場所の被害写真であるか確認できるようにすること。
 (写真を用紙に貼り付けて横に記入、または写真裏に寺院名・場所を記入する)

4 その他被害の状況を知ることのできる書類
  (建物診断書・建物を修復される場合はその見積書の写し又は領収書の写し等)

(3) 注意事項

 ①申請人は住職・教会主管者及び代務者となります。
代務者の任期が満了している寺院については、坊守名にて、坊守不在の場合は候補衆徒名にて申請いただき、同時に「住職・教会主管者代務者任命申請」を教務所に提出<ださい。

 ②総代の署名・押印が必要になります。
「責任役員・総代選定届」にて届出の総代の署名と届出印の押印となります。
総代の任期が満了している寺院については、同時に「責任役員・総代選定届」を提出ください。

 第二種共済制度は、寺院・教会の災害の被害程度に応じて復興共済金を給付する制度でありますが、宗派では提出いただいた復興共済金給付申請を受理し、共済審査会での審査のうえ、共済金の給付額を査定し、共済金が給付されます。

 被害程度の審査については、行政が発行します罹災証明書では、損害割合50%以上の場合を全壊、20%以上50%未満の場合を半壊としていますが、宗派の第二種共済では、給付額の算出点数が「被害(流失・倒壊等)の程度」に応じて定められており、地震災害(火災及び床上浸水を除く災害)においては、最高算出点数に対応する被害の程度が「建物の80%以上が流出、倒壊又はこれと同程度と認められるもの」となっています。

 地震による被害程度の審査の基本は、建物の部位ごとの被害を算出し、その損傷割合の合計を「被害の程度」としています。そこでの建物の部位別構成比率は、内閣府の「災害に係る住家の被害認定基準運用指針」をもとにして、「基礎」10%、「柱」30%、「壁」50%、「屋根」10%と定められています。

 つまり、復興共済金給付申請にあたる被害調査は、建物における部位別の損傷の程度に応じた損害割合を調査し、各部位の損傷割合の合計がわかる資料を作成することになります。

 地震被害の場合、「基礎」及び「柱」の部位は、その損傷程度によっては、建物使用のための基本的機能が喪失することもありますので、被害調査に際しては、「基礎」「柱」「壁(外・内)」「屋根」の順に、建物の下部から上部にかけて注視していくほうが、建物全体被害程度を把握しやすくなります。

 (1)部位による調査
  建物の部位別構成比
   建物全体【100%】
        =基礎【10%】十柱【30%】十壁(内外)【50%】十屋根【10%】
       以上の部位別構成比をもって各部位の被害の程度を累計します。

①建物全体がわかる写真を撮ってください。

  ●建物の四方向からの写真が撮れない場合は、できるだけ他方向からの写真を撮ってください。

  ●対象建物の平面図・境内見取り図(スケッチ等)に撮影方向がわかるよう図示してください。

  ●各部位の損傷個所について、損傷の割合がわかるよう、遠近の写真を撮ってください。

  ●対象建物の平面図(スケッチ等)に撮影方向がわかるよう図示してください。

②基礎の被害の調査

  ●伝統建築様式による木造本堂に多く見られる布石・玉石の場合は、その、移動、転倒、流失等があるかどうかによって行いますので、基礎全体から見た被害の割合、それぞれの被害の状態を確認してください。

  ●庫裡に多く見られる布基礎(壁下等に壁の長さ方向に連続したコンクリート造の基礎)の場合、ひび割れ(幅約0.3mm以上の亀裂)、剥落(基礎の仕上モルタル剥離及び基礎躯体自身の欠損脱落)の状況を確認してください。
ただし、布基礎は、内部基礎、独立基礎及び土間コンクリートは除きますのでご注意ください。

③柱の被害の調査

  ●通し柱、管柱等が対象となり、折損、欠損、上下端の割り裂け、柱梁仕口のずれ、脱却、破損、移動等の被害の割合、それぞれの被害の状態を確認してください。
④壁(内外壁)の被害の調査

  ●塗り壁(しっくい・モルタル)、タイル張り仕上の壁の損傷面積は、補修の見切りのつく範囲までとしています。

  ●外壁の部分、内壁の部分と区別して被害の割合、それぞれの被害の状態を確認してください。

  ●天井の被害も壁の一部として審査しますので、損傷天井面は、補修の見切りのつく範囲までとし、建物の全天井のうちで不陸、歪み、脱落等の損傷を受けた天井の占める割合を確認してください。

⑤屋根の被害の調査

  ●入母屋造本瓦葺屋根を基本とし、適宜損害割合を算定しています。

  ●屋根の対象箇所として、屋根葺材(瓦、銅版、薄鉄板、スレート、萱等)、屋上仕上面(瓦座・瓦桟・野地板・面戸板等)、小屋組となります。

  ●被害の状態として、瓦等屋根葺材のずれ、破損、落下、不陸、はがれ、屋上仕上面の破損等、小屋祖みの破損等が挙げられます。

  ●損傷屋根について、大棟の被害、下り(降り)棟(4本)の被害、隅棟(4本)の被害に注目して確認ください。

 (2)傾斜による調査

  ●建物1階部分の外壁又は四隅の柱が、垂直に対し水平方向に傾いていることがわかる写真を撮ってください。
糸などを被害部分と重ねて垂らし、どの程度傾きがあるか示していただくと、その状態がより明確となります。
                                             以上

(4)災害の程度による復興共済金給付額(火災及び床上浸水を除く災害の揚合)

①共済賦課金による基礎加入(賦課金による加入)

  【本堂】
 ・80%以上か流失、倒壊又はこれと同程度と認められるもの 1400万円
 ・60%以上80%未満か流失、倒壊又はこれと同程度と認められるもの840万円~1400万円未満
 ・40%以上60%未満が流失、倒壊又はこれと同程度と認められるもの560万円~840万円未満
 ・20%以上40%未満が流失、倒壊又はこれと同程度と認められるもの280万円~560万円未満

  【庫裡(書院、客殿を含むが、山門や集会所その他の付属建物は含まれない)】
 ・80%以上が流失、倒壊又はこれと同程度と認められるもの 600万円
 ・60%以上80%未満か流失、倒壊又はこれと同程度と認められるもの360万円~600万円未満
 ・40%以上60%未満が流失、倒壊又はこれと同程度と認められるもの240万円~360万円未満
 ・20%以上40%未満が流失、倒壊又はこれと同程度と認められるもの120万円~240万円未満

②共済拠出金による任意加入(1年毎の任意加入)※加入建物に対して一ロあたり
 ・80%以上が流失、倒壊又はこれと同等と認められるもの  1000万円
 ・60%以上80%未満が流失、倒壊又はこれと同程度と認められるもの600万円~1000万円未満
 ・40%以上60%未満が流失、倒壊又はこれと同程度と認められるもの300万円~600万円未満
 ・20%以上40%未満が流失、倒壊又はこれと同程度と認められるもの100万円~300万円未満

③給付額の特例について
 一つの要因により発生した災害に係る復興共済金の給付の総額は、「復興共済積立金」の50%以内で、被害の程度と加入口数に応じて分配される場合があります。

(5)給付申請
  災害発生の日から3ケ月以内に教務所まで申請ください。
  ただし、本震発生より3ケ月以内の申請が状況的に困難な場合は、事前に教務所までご相談願います。

(6)その他

①復興共済金の給付に際しては、申請後の審査に時間を要する場合がございます。

②「復興共済金給付申請書」提出以前に建物の修復等を行われます場合は、その作業直前の写真を撮影いただけますようお願いいたします。

③お問い合わせは、能登教務所(主計若しくは主事)までご連絡をお願いいたします。

                                             以上

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震災43日目

200756_001_1 
雨ざらしの釣り鐘が痛々しいと思っていたのですが、義父(女房のお父さん)の酸性雨だから・・・という助言により、昨日の午後、女房と二人でシートをかけました。
本当は下に板などを敷いたほうがいいと思いますが、簡単に持ち上がるものではないので、クレーンなどをお願いする機会があった時についでに持ち上げてもらいます。
さっそく今日は雨、気休めにしかなっていないかもしれませんが、シートがないよりあったほうがいいでしょう。

200756
この亀は、40年ほど前の夏、家族で墓参りに行った時、途中の坂道で拾ってきた亀です。
それ以来、母がこまめに世話をしていたのですが、母が亡くなってからは私が適当に面倒を見ています。
地震でこの亀のバケツもひっくり返りました。
水を換えてやる時に必死に逃げようとする亀なのですが、地震でバケツから放り出されて自由の身になったのですが、首をすくめてじっと固まっていました。
亀といえどもよほど恐かったのでしょうね。

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震災42日め

303
下がった本堂外陣の床(向拝側)です。

今日は静かな一日でした。
子供たち(長男と3男)は、午後、久々に気分転換に七尾という60Kmほど離れた町まで出かけました。
女房は、子供たちと一緒に出かける気分になれないので、裏庭の草むしりをしたようです。
私は、本山の共済の申請に使用する資料の原案を作成し、友達の設計士さんに届けました。

304
外陣(内陣側)の床です。

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震災41日目

200754_003
毎朝恒例となった朝の巡回。
昨日、写真で気づいた御堂座敷の損壊の進行。
昨日の写真は、この写真とは反対側(北側)の本堂側の柱です。
こちらは庭側(南側)の廊下に面した柱。
南側は、一昨日までは柱が南側に傾いて折れ曲がってはいましたが、部材が柱から外れているようなことはありませんでした。
ところが今朝確認したら、中心部の柱の2本ともが鴨居や天井の部材が柱から外れてしまっています。
写真を撮っていたら、天井の周り縁に白い線が見えます。
何だろうと思ってよく見ると、当然のことながら、天井が外れて下がってきているのです。
一昨日の夜の余震で、この座敷の中の間は、北側も南側も鴨居も天井の部材も柱から外れてしまったのです。
それにしても、よく鴨居とその上の壁が落ちてこないものです。

昨日の夕方は、従兄弟たちと3人でこの座敷にも入って話をしていました。
気づいていなければこそでした。
人間の先入観の目は、盲目なものだとよくわかりました。
昨日大丈夫だったから今日も大丈夫、そういう決め付けが見えなければならないものを見えなくしています。

200754_002

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震災40日目

200753_001

今朝、長男が、「座敷、一段と酷いことになっていない?」と言います。
私は、そんなにはっきり分かるほど変化はないだろう、と思ってその言葉を聞きました。
夜、女房が、座敷の束のズレが大きくなっているような気がする、と言います。
それも、気のせいだろう、と思っていたら、驚きました。
上はたまたま、今日撮った写真ですが、これまでの写真では見えにくかった柱から壁の部材が外れている状況がはっきりと見ることができます。
余震その他で確実に状況が悪化しています。

今日1日、昨日の夕方写真を撮りに来られた建築士さんが出直してくるはずだと待っていたのですが、とうとうお出でませんでした。
たぶん、お知り合いの方がこのブログを見られて、正覚寺の住職が怒っていると伝えられたのでしょう。
本当に建築家として興味があったのならお出でいただければよかったんですが、お出でにならなかったということはやじうま的な興味だったのかもしれませんね。

その代わりに、滋賀と福井の従兄弟がやってきてくれました。
叔母さんの炊き込みご飯、おいしかったです。
やっぱり血の繋がった従兄弟、ストレス発散になりました。

横浜の老人会からお見舞いが届きました。
見ず知らずの方々だと思うのですが、回覧を回して義援金を集めて下さったようです。
また、正覚寺が栄えていた時代に支坊であり、名字も山吹の花の別名を名乗っておられることから本家・新宅の関係だろうと推測されるお寺からもお見舞いが届きました。
お見舞いが届くたびに女房と、私たちに人様の被災に対してこのような行動が取れるだろうかと話し合っています。
皆さんからの激励に照らし出されるのは、私の自分勝手な卑しい心です。

200753_002

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震災39日目

200751_002
庭に咲く水芭蕉です。

数日前から、見積りを依頼した建設会社の設計士さんが来られなくなっていたので、調査は修了したのだと思っていたのですが、今日の午後、本堂内の確認にお出でました。
女房と私は、まだまだやねぇ、長いねぇ~、と顔を見合わせました。
調査が始まって3週間目に入りました。
建物が大きいだけに時間がかかるのは仕方ありませんね。

200752

夕方、友人の設計士さんが本堂と座敷部分の図面を持ってきてくれました。
その図面に私が写真の番号を書き入れて、本山への被害状況の報告書の資料の下書きを作成します。
それを元に友人が図面に写真の番号と撮った方向を入れてくれるそうです。
感謝、感謝。

これで今日は静かに終わりかと思ったら、本堂の写真を撮らせてくれという建築士さんがやってきました。
外回りだけでいいのかと思っていたら、中の写真も撮らせてくれと戻ってきました。
どうぞと本堂へ案内したら、本堂の入口で、「あぁ、これなら大丈夫、大丈夫」という言葉。
プッツンとキレそうになりました。
先日の建築の専門家も、「どんなに酷いのかと思ったら、こんな程度は大したことないですよ」と言われました。
確かに、2度という柱の傾きは建築学的には大したことのない問題のない傾きなのだろうと思います。
現代の建築技術的には、この程度のズレと傾きを治すのは何ら問題が無いことは知っています。
しかし、当事者にとっての問題は資金です。
大したことない、問題ない、大丈夫・・・、他人事だから言える言葉です。
こんな言葉は何の慰めにもならないし、励ましにもなりません。
復興の資金と手段に頭を悩ませている被災者の気持ちを逆なでします。
本当のプロなら修理費の単位の大きさが想像つきそうなものだと思うのですが・・・。
今日は本当に頭にきたのですが、これから正覚寺を代表して寄付をお願いしなければならない立場、ぐっと我慢しました。
「見方によっては大したことないですよね」と答えました。
今日は、フィルムもなくなったし、時間もなくなったから、明日出直すということ。
大したことない、大丈夫なら出直してくることないだろうと思いましたが、それも我慢しました。
明日、また我慢してこの人たちの相手をしなければなりません。

もう余震もないだろう、と思っていたら、たった今、余震、震度4。
震源が近いから、ド・ド・ド・ドと小刻みな縦揺れに続いて横揺れの地震。

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震災38日目

200751_004
朝、廊下の窓から異様な光景。
式台(玄関)の天井板の表面がはがれてたれ下がっています。
これは地震とはあまり関係がないでしょうが・・・。

200751_001_1
女房の実家である輪島市門前町剱地という正覚寺から35Kmほど離れたところにある光琳寺というお寺まで預かり物をお届けに行ってきました。
剱地付近の海岸の写真です。
車の中からの写真なので見づらいですが、(写真をクリックすると大きな写真になります)岩の下のほうの白い部分は水面下に沈んでいた部分です。
今回の地震に依り地面が40~45cm隆起したのです。

光琳寺さんの本堂は、若干の傾きはありますが、柱を起こさなければならないというほど大きな傾きではないように見えました。
それでも、傾きを治すと7000~8000万円と言われたそうです。
建物全体を取り壊したり、持ち上げたりするような損傷はないようですが、床のネタがはずれていたり、壁が落ちていたり、柱がずっていたり・・・本堂、客殿、庫裏、蔵と建物全体にそれなりの損傷があり、全てを修復するにはかなりの資金が必要だと感じました。

門前町の道を走ると屋根を青いブルーシートで覆った家が目立ちます。
でも、ただ道なりに国道を走っても悲惨な状況は実感できません。
それは、国道がバイパスとなって市街地を通っていないからです。
市街地の旧道を走ると被害がよくわかります。

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