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震災74日目

今日は、隣の能登町まで叔父さんのお寺のご門徒のお葬式にお参りさせていただいてきました。
僧侶の控室では、当然のように地震の話題。
私のことをご存じない御方が、「どちらの町のお話しですか?」っと聞かれると、他の方が、「テレビで倒れた鐘楼堂が映っていたお寺ですよ」
今の私の一番分かりやすい紹介の言葉がこれになっています。

「本堂などはいかがですか?」の問いに、「本堂は、基礎が東側にズレて、北に大きく傾きました。」などなど。
「修復には約1億円の資金が必要・・・」には皆さん顔をしかめて絶句。
同じ奥能登の僧侶として、憶という資金の大きさが分かりあえるのです。

夕方、女房の兄貴が寄りました。
修復費は1億円、に、やっぱり難しい金額やね、という感想。
外見は大したことない被害だから、様々な意見が出てまとまりにくいだろうという想像。
1億円で現本堂を立派に修復できるかもしれないが、1億円思い切れば立派な建物も建てることができる、という推理。

まさにその通りだと思います。
一見して修復は困難というほど損壊していれば、本堂解体で話がまとまりやすいし、損傷が壁や建具だけですんでいれば、修復でまとまりやすいと思います。
しかし、外観からは被害の大きさが見えにくい状態ながら、修復するとなると億の金額。

私に寄せられる意見は様々。
同規模の本堂を建てるより修復した方が安上がりだから修復すべき。
門徒がお葬式などに使いやすい会館を兼ねた小さな現代的な本堂に改築すべき。
高齢化の進んだ過疎地で皆が被災して寺に寄付をする状況にないのだから放置すべき。

それぞれの意見に込められた思いがよく理解できます。
先人からの遺産を是が非でも修復すべき。
現代の世相にマッチした門徒が求める建物を新築すべき。
被災地の寺で金が無いんだから門徒に負担を求めない。

住職という立場で、どれがいいとは言えませんが、ご門徒が1億円以上準備できるなら現本堂を修復するのが理想でしょうし、1億円準備できないなら、中途半端に修復することをしないで、出来る範囲の本堂に改築したほうがよいと思っています。
ご門徒が資金を出せないということであれば、とりあえず本堂がない状態も覚悟しています。
住職としてはっきりして欲しいことは、どうすべきということよりいくら資金を準備できるかということです。
当たり前のことですが、資金によって大まかに出来ることが決まっていきます。

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