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能登半島地震 被災から194日目

Buraku

「でもしか先生」ってことばがありましたが、私は、でもしか坊さんやなぁ、と思います。
発心もしていないのに得度をさせてもらい、坊さんばかりか住職として生活させていただいています。
私は、坊さんという立場でしかこの世で生きられなかったと思っています。
体調がよくないからって、それを理由に本ばかり読んでいたら、一般的にはなまくら者(なまけもの)ですよね。
でも、坊さんにとっては、本を読み勉強をすることも立派な仕事として許されます。
勉強じゃなくとも、塗り物をしててもサボって遊んでいると咎められることはありませんし、私自身にも後ろめたさはありません。
誤解を怖れずに言えば、世間体に縛られない気ままな暮らし、それが坊さんらしい暮らしぶりではないかと思っています。

今夜は、この本を読み終えました。
読みはじめてわかったのですが、この著者は、1~2年前に読んだ「被差別部落の青春」の著者でした。
これで部落問題がわかった!とは言えませんが、私の理解は深まったと思います。
読んでよかったと思いました。

この本の中で色々学ばせてもらいましたが、つい先日日本中の注目を集めた方の差別事件が取り上げられていたので転載します。

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 永田町ほど差別意識の強い世界はない。彼が政界の出世階段を上がるたびに、それを妬む者たちは陰で野中の出自を問題にした。総裁選(二〇〇一年=角岡註)の最中にある有力代議士は私に言った。
 「野中というのは総理になれるような種類の人間じゃないんだ」
 自民党代議士の証言によると、総裁選に立候補した元経企庁長官の麻生太郎は党大会の前日に開かれた大勇会(河野グループ)の会合で野中の名前を挙げながら、
 「あんな部落出身者を日本の総理にはできないわなあ」
 と言い放った。
 麻生事務所は「地元・福岡の炭鉱にからむ被差別部落問題についての発言が誤解されて伝わったものだ」と弁明しているが、後に詳しく紹介する野中発言によると、大勇会の議員三人が麻生の差別発言を聞いたと証言しているという。(第十六章 差別の闇)

 二〇〇三年九月二十一曰、野中は最後の自民党総務会に臨んだ。議題は党三役人事の承認である。楕円形のテーブルに総裁の小泉や幹事長の山崎拓、政調会長の麻生太郎ら約三十人が座っていた。
 午前十一時からはしまった総務会は淡々と進み、執行部側から総裁選後の党人事に関する報告が行われた。十一時十五分、会長の堀内光雄が、
 「人事権は総裁にありますが、異議はありますか?」
 と発言すると、出席者たちは、
 「異議なし!」
 と応じた。堀内の目の前に座っていた野中が、
 「総務会長!」
 と甲高い声を上げたのはそのときだった。
 「総務会長、この発言は、私の最後の発言と肝に銘じて申し上げます」
 と断って、山崎拓の女性スキャンダルに触れた後で、政調会長の麻生のほうに顔を向けた。
 「総務大臣に予定されておる麻生政調会長。あなたは大勇会の会合で『野中のような部落出身者を日本の総理にはできないわなあ』とおっしゃった。そのことを、私は大勇会の三人のメンバーに確認しました。君のような人間がわが党の政策をやり、これから大臣ポストについていく。こんなことで人権啓発なんてできようはずがないんだ。私は絶対に許さん!」
 野中の激しい言葉に総務会の空気は凍りついた。麻生は何も答えず、顔を真っ赤にしてうつむいたままだった。                              (エピローグ)

 野中が小泉首相も出席した総務会で差別発言を指弾したにもかかわらず、不幸にも、麻生(福岡八区選出)はその直後、部落問題の担当官庁である総務省の大臣に就任した。泥棒が警察官になるようなもので、これほど不適切な大臣登用はない。
 麻生は後に、衆議院総務委員会でこの問題を追及されたとき、「そのような発言をしたことは全くありません」と事実を否定している。ではなぜ、野中に指弾された総務会の席上で「何も答えず、顔を真っ赤にしてうつむいたままだった」のか、不可解である。
 その後、この問題発言は、うやむやになってしまった。しかし、部落出身という理由による総理大臣就任阻止の動きがあったとすれば、未遂ではあるが、有権者の代表である国会議員による“就職差別”である。
 著者の魚住のルポがなければ、麻生の差別発言は公に知られることはなかっただろう。その意味でも部落差別は見えにくい。なくしてきた結果、部落差別は以前より厳しくなくなった。
とはいえ、まだ残ってもいる。それは目をそむける者には、けっして見えない。

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