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能登半島地震 被災から198日目

今日は、八日講という輪島市街地の真宗大谷派の寺院7ヶ寺が毎月持ち回りで会所を勤めているお参りがあり、今月の当番である川向こうの長楽寺さんへお参りに行きました。
正覚寺の隣寺で、罹災証明が全壊のお寺の住職さんと同席したので、本堂修復の見積りはいかほどですか?とお尋ねしました。
お答えは、2800万円程度ということで、正覚寺の1/3~1/4なので正直驚きました。
でも、聞けば、屋根の葺き替えはない、基礎の改修は不必要ということですからなるほどと思いました。
先日の新聞記事にあった 「建て起こし」で寺を修復 地震被害復旧に伝統技術 と同じように基礎を固めずに曳き起こしが可能なのでしょう。

震災当時、「見た目の○○寺(隣寺)、金がさ(被害額)の山吹(正覚寺)」と言われたようですが、まさにその通りです。

正覚寺は、5チーム以上の建築家・曳やさんたちに見てもらいました。
日建設計という本山の修復工事の設計を担当している設計会社や新潟のボランティアチームの設計士さん、宮大工、曳屋さん・・・に見てもらいました。
それらの全てが同じ答えでした。
1.正覚寺の本堂を曳き起こすためには、一旦本堂を持ち上げて基礎を固めることが必要。
2.曳き起こすと壁は全て落ちてダメになるので最初から落す。
3.引き起こしの邪魔になる箇所の床・天井を外す。
4.基礎を固めてから柱を曳き起こす。
5.床・天井を張り、壁を付ける。
6.屋根は全面葺き替えが必要。
7.建具は、起こしてみないとどれだけ使えるか分からない。
8.座敷は全壊状態で取り壊すしかない。
その上に、須弥壇・宮殿といった仏具が倒壊しており、それら仏具の修復にも1000万以上の経費が必要。
本堂の修復だけで、1億円は必要となります。

しかし、一般の人たちにはそんなことはわかりません。
先の新聞記事を読んだり、隣寺の修復金額を聞くと私が適当なウソをついてるとしか思われないと思います。
大正初期の先人が建てて下さった立派な本堂ですが、立派であるばかりに修復も大変です。
正覚寺の復興には辛い条件が一つ増えたように思いました。

そんな弱気でどうする、という批判も聞こえそうですが、私は、本堂を失う、そういう事態も覚悟しています。

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