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能登半島地震 被災から752日め

Hokuchu 
今日の北陸中日新聞の記事です。
どこのお寺も同じだなぁ!というより、都会のお寺でさえこういう状況なら過疎高齢化先進地の正覚寺は当然か、と思いました。

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少子高齢化で檀家に重い負担
寺の普請費  悩む寄付頼み
双方の交流強化、会員制導入・・・解決策模索

 

 寺の施設改修などの普請は、檀家が寄付で支えてきた。
だが少子高齢化で、檀家数は減る一方だ。普請費用工面に苦悩するケースも多い。
費用負担は、どうすればいいのか。

 

 「昨年12月、寺の修復工事への寄付を要請する手紙が届いたが、年金生活で、そんな余裕はない」

 静岡県内の寺の檀家で、首都圏在住の60代の男性が悩みをこう打ち明けた。
手紙では本堂、庫裏、山門の屋根などの修理費が約1億3千万円と見積もられ、1軒当たり30万円以上を、2011年3月末までに寄付することを要請していた。

 寺の運営費は、法事などの布施が大半を占め、本山からの支援はない独立採算制。
そのため、寺の建て直しなど大規模な事業費は、檀家の寄付が頼りだった。
江戸時代に檀家制度が始まって以降、明治時代に法的拘束力がなくなっても、檀家が支える関係は変わらない。

 だが、少子化で檀家に跡継ぎがなかったり、いても遠隔地に住んでいると寺との関係は疎遠になりがちだ。
檀家の高齢化も進み、年金生活者が少なくない。
寄付は大きな負担になる。
寺側もその事情は分かっていて、寄付要請も簡単には決断できない。

 男性の菩提寺の男性住職(53)も「過去20年の改修などは、寺が負担してきたが、今回は高額で寺だけでは無理。
ほっておけば建て替えが必要になって、子孫の負担が増える」と事情を話す。

 臨床仏教研究所(東京都)が2月に実施した調査(全国の40-69歳、566人が対象)では、「将来、寺への布施が負担になる」と考えている人が「そう思う」「まあそう思う」を合わせ70.3%いた。費用負担は檀家に重くのしかかる。

     ◇

 費用負担をどうするのか、解決策を模索する寺もある。

 東京都大田区の円応寺の山川弘巳住職(43)は
「寄付は先代からの日々の交流の積み重ねだと思う。
消極的な檀家さんもいたが、次第に理解してもらえたように思う」
と、約十年前の本堂建て替えを振り返る。

 同寺の檀家は約150軒。建て替えに際し山川住職と総代役員らが多く負担。
寺の預貯金も拠出した。
山川住職は当時兼業していた大学職員の給与で生活し、住職の給与は貯蓄して備えた。

 自助努力の一方、檀家の理解を得るために、日ごろのつながりを重視。
「仏事以外でも、お寺を使ってほしい」と二階を本堂、一階を多機能スペースにした。
建て替え工事中に会報も発行、寺の状況を檀家に知らせた。

 愛知県小牧市の福厳寺は約三十年前から、全国でも珍しい寄付を求めない会員制度で運営している。
大学で宗教社会学を教えた高瀬武三住職(74)は
「死者の儀礼に固まった寺を、生きている人が心を癒やせる心の理想郷にしたかった」と話す。

 会員制導入は、檀家1軒100万円程度の寄付が必要だった本堂の改修を契機にした。
檀家約350軒を訪れ、自らの考えや会費制による負担軽減などを説明。檀家を解散し、会員制の「護持会」を発足させた。

 寺自体は曹洞宗だが宗派を問わず、入会金1万円、年会費6千円だ。
寺とのつながりを深めるため五十回忌までの年忌供養を行い、年間行事に積極的に参加することも求めている。
現在会員は約千3百人で、法事の布施も増えた。

 寺を運営する宗教法人は約7万7千(07年、文化庁調査)。
コンビニ店舗数の約1.8倍という身近さだが、若い世代ほど仏教や寺は縁遠い。
仏教事情に詳しい第一生命経済研究所の小谷みどり主任研究員は「檀家は 『家の宗教』で、個人の信仰ではない場合があるから、寺と檀家の間に溝が出てくる。家族で寺との付き合いや墓をどうするか話し合ってみては」とアドバイスする。

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